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  1. 八王子という地名の由来が眠る八王子城跡地

八王子という地名の由来が眠る八王子城跡地

エリアコラム2015/10/07 10:30

hachioujijou「八王子」という地名は、もはや東京都民でなくとも人々の耳に馴染んだものです。
しかしよくよく見てみると変わった地名ではないでしょうか。その由来は八王子城跡地にある八王子神社に端を発します。

まず、最初に八王子という名前の由来について回答を述べておきましょう。
その由来とは読んで字のごとく、八人の王子から来ています。
この地には八人の王子がいるから八王子です。
そしてその八人の王子を祀っているのが八王子神社です。
八王子神社は八王子城跡地の敷地内にひっそりと佇む小規模かつ質素な社ではありますが、この八王子神社こそが地名の由来源であり、全国的にも八王子信仰の源流であるという意味で重要な位置づけにあります。
――そう、つまり、八王子を崇める信仰はかつてある時期に全国へと広がりを見せており、八王子神社も、そして八王子という地名も今現在各地に点在しています。
東京都の八王子市が唯一の「八王子」ではないのです。

では、八王子神社に伝わる八王子にまつわる伝承を紐解いていきましょう。

八王子権現と牛頭天王

かつて八王子の地で芽生え、八王子神社建立に至るきっかけとなった信仰は、八王子を崇めるものでした。
こんにちこの八人の王子はひとつにまとめて八王子権現(はちおうじごんげん)という一柱の神とみなされており、その八王子権現を祀る社こそが八王子神社というわけです。
伝承というものは往々にしてそうですが、八王子権現にまつわる神話は特に虚実織り交ざった非現実的な様相を呈しています。

さかのぼること千年、平安時代、一人の僧が今の八王子城跡地がある深沢山の山頂で修行をしていました。
名を妙行(みょうこう)というこの僧は、ある夜周囲に群がってきた妖怪どもを撃退します。
夜が明けると、妙行の徳の高さに感心したという神が妙行の目の前に現れます。
この神こそが「牛頭天王」です。
牛頭天王は古くはインドのインドラという神に由来し、当時すでに仏教とともに日本に伝わっていました。
のちには日本神話のスサノオとも同一視されるようになりましたが、今となってはあまり頻繁に名が聞かれることもありません。
現代においては神仏習合の流れで少しずつ解釈が分かれて非常に抽象的な存在と化した牛頭天王ですが、かつては最も強い力を有する神の一角でした。
この牛頭天王は八人の子弟を従えていました。牛頭天王は妖怪を退けた妙行に感服し、妙行にこの地に定住してほしいと願い出ます。そして自らも、妙行がこの地にとどまる限り永住し、守護を司ることを約束します。
やがてさらに修行を積んだ妙行によって牛頭天王と八王子を祀る社が建てられ、「牛頭山神護寺(ごずさんじんごじ)」と名付けられました。
それが時を経て「八王子神社」と呼ばれるようになり、今に至るというわけです。
――いかがでしたでしょうか。
なかなか遠大な創作物語ですが、そのわりには今の八王子神社のつつましやかな姿は少々見劣りするものです。全国の八王子神社の総本山というからにはもう少し立派に改修し、観光地として形を整えてはどうかという意見も上がっているようですが、実現には至っていません。
やはり貴重な史跡はどんな姿であれありのままが重視されるということでしょう。 それは今となってはその遺構のほとんどが失われている八王子城も同じかもしれませんね。

八王子城跡地を観光する際には

深沢山は八王子の中心であり、発祥の地です。
いつの頃からか八王子神社を中心とした一帯が八王子と呼ばれるようになったことで今の八王子市の原型が生まれているのです。
ゆえにその存在感にあやかって、八王子を統べる領主の居城――すなわち八王子城も深沢山の山頂に築かれました。

しかしこの八王子城はついに完成を待たずして落城しています。
天下統一を目指す豊臣秀吉側につく軍勢によって熾烈な合戦が演じられ、立て籠もった多くの人々は自害を選び、戦闘の中でも1000人を超える死者が出ました。
城主も切腹を選び、敗戦した八王子城はやがて廃城となります。
八王子城の合戦は1590年です。
八王子城の建設が始まったのは1582年のことでしたが、その完成は合戦に間に合いませんでした。
現在ではその遺構は風化が著しく、天守などの城郭建造物はもとより、ほんの些細な石段や石垣さえほとんど残っていません。
八王子城跡地とは呼ばれるものの、長らくこの深沢山はただのハイキングコースでしかありませんでした。
しかし、近年になって八王子城の名残を世に復元しようという動きが活発に行われるようになりました。
すでに石垣の一部は復元され、「曳橋(ひきはし)」と呼ばれる立派な橋が完成しています。
これは復元というよりはわずかな手掛かりをもとにできる限り当時のものに似せて作られた新築の小奇麗な橋ですが、その白く細く、すっとまっすぐに伸びた姿は美しく、付近の滝と石垣と共に、優れた景観を形成しています。

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